ディスラレ屋 GUMI

まずはこちらにお座りになって 氏名と年齢、ご職業を
初めてのご来店ですので 3割引でご利用いただけます
損得ばかりの感情論と 捨ててもなお残る猜疑心が
あなたをここに引き寄せたなら オススメはBコースになります
それではそろそろ本題のほうに 参りますか・・・
あなたが存在する意味なんて 私には関係ありませんが
自分を誇示し続けたいなら どうぞ私をディスっていってよね
私はこの町のディスラレ屋
「他人を傷つけちゃいけませんよ。」「あの子を泣かしちゃいけませんよ」
大人が子供をしつけるように 誰でも知ってる嘘のように
はてさて今日も客は途切れず よくもまぁこんなにディスれるなって
つぶやくあなたも今まさに ディスってるとは気づきもしないで
愛されたくて 愛されなくて 相容れなくて 愛さえなくて
あなたが軽蔑するワケなんて 誰にも理解できるワケないって
知ってる それでもなお無自覚で
息を吸い込み ディスって吐きます
ディスることが「悪」なわけじゃないよ ディスらないことが「正義」じゃないよ
でもあなたの隣のあなたが それを望んでいると思いますか?
あたしはこの町のディスラレ屋

十面相

最初の私はおとなしい娘
恋に敗れて感情を閉ざすの
新しい人格作り上げ
私たちの感情は入れ替わる
あああああああ・・・
3、受け入れたくない記憶を
4、別の人格とみなし
5、他人事のように振る舞い
6、そうやって自分を守った
7、記憶の共有はされない
8、互いの存在も知らない
9、時が流れ流れ今は
10人の人格が此処に居た
私の中の住人が 同じ男に恋をした
みなみんな報われぬまま 男の答えは
「君の中の一人だけを愛しましょう」
心臓が高鳴る 私たちの
早まる鼓動を 押さえつけて
君がまるで別人のように
なって僕の元へ訪れる
そのたびに胸が締め付けられる
と同時に惹かれていった
でもね、君には言わねばならない
他の君にも もう伝えたが
僕は一人の人しか愛せない
人格は一つしか選べない
私は多重人格?
微笑んでいるのは何故?
私の中の十人は みなみんなもう気が付いていた
自分の生まれた理由とは何か
1つの愛を手にする事が役目なら
もう終わってしまったね
さあ最後に みんなで笑いましょ
さよなら おかえり
私は元の一人よ